『シャンプーのこと知っていますか?髪に良い成分&悪い成分』

2018/03/27

美容コラム

毎日当たり前のように使っているシャンプーですが、その中身について考えたことはありますか?健康で美しい髪のためにはシャンプー選びは重要です。

ここでは、シャンプーの中身、つまり成分について見てきましょう。良い成分、悪い成分、そして、自分に適したシャンプー選びのコツまでご紹介していきます。

■シャンプーの構成とは?

現在は配合されている全ての成分を開示する義務があります。
その全成分は、

①配合量の多い順に記載 
②ただし1%未満配合の成分は順不同 

というルールのもとに表記されています。

これに基づき、市販されているシャンプーは「水」が一番はじめに表記されているはずです。水はおおよそ50%程度を占めていることが通常です。

そして、次に多く占めるのが「洗浄成分」です。この洗浄成分が問題なのです。
ひとくに洗浄成分と言っても、様々な種類があり、地肌や髪にデメリットをもたらす要素も持ち合わせています。

「界面活性剤は良くない」と認識されている方も多いかと思いますが、この界面活性剤を洗浄成分として使用しているシャンプーが多いのは事実です。

■シャンプーの洗浄成分を見極めましょう。

先述の洗浄成分について、簡単に分類してみましょう。

〇悪い成分

・高級アルコール系:ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウム など

〇良い成分

・アミノ酸系:ココイルグルタミン酸、ココイルアラニン など
・石鹸系:ラウリン酸Na、オレイン酸Na、ステアリン酸Na など
・保湿系:コカミドプロビルベタイン、 ラウロイルプロビルスベタイン など
・センシティブ:カゼイン、レシチン など

こう見てみると、悪い成分の方が種類が少ないのが分かります。良い成分のシャンプーを選ぶのは簡単なことではないのか?と思われるでしょう。

しかし、市販されているシャンプーで、比較的安価な物、簡単に手に入る物の大半が高級アルコール系シャンプーなのです。

理由は、安価なので商品の安定生産ができること、そして、洗浄力が高いので誰でも簡単に使えることでしょう。

後者については実感されたことがある方もいるかも知れません。本格的な低刺激性シャンプーや無添加シャンプーは、泡が立たないものや、予洗いやすすぎなどに面倒な方法が必要で、使いこなすには慣れもコツも必要です。

これを、全て方が正しく行うのはとても難しいことです。

洗髪の基本は、地肌と髪の汚れをしっかり落とすことです。この最低限のルールにおいて、理にかなっているとされてきたのが高級アルコール系のシャンプーなのです。高級アルコールシャンプーが完全に悪者な訳ではありません。

ただ、人によっては強すぎたり、地肌や髪に合わない方が多いのも事実です。

■シャンプーの選び方

では、自分に合ったシャンプーはどのように選べば良いのでしょうか。選ぶ時のポイントをシンプルにまとめてみました。自分に合った項目を探してみてください。

〇髪・地肌への優しさ最優先したい

【アミノ酸系シャンプー】
代表的な成分はココイルグルタミン酸、ココイルアラニンなどです。髪や地肌が弱い方の質改善にも適しています。皮膚科医が推奨するシャンプーはこのタイプで、市販品も多くなりました。最近は泡立ちが良い物も多く使いやすい点でも人気です。

〇洗浄力も安全性もどちらも欲しい

【石鹸系シャンプー】

代表的な成分はラウリン酸Na、オレイン酸Na、ステアリン酸Naなどです。石鹸系シャンプーは、地肌、髪に優しいシャンプーの中では、洗浄力が高いのでスッキリ洗いたい方におすすめです。

ただし、洗い上がりがキシキシする物もあるので、シャンプー後の保湿をしっかりしましょう。

〇フケ、かゆみ、乾燥を改善したい

【保湿系シャンプー】

代表的な成分はコカミドプロビルベタイン、 ラウロイルプロビルスベタインなどです。
地肌の乾燥は髪を細らせるだけではなく、フケやかゆみなどのトラブルも出てきます。
保湿力が欲しい方にはおすすめです。

〇地肌も髪も弱くて合うシャンプーが無い

【センシティブ系シャンプー】

代表的な成分はカゼイン、レシチンなどです。赤ちゃん用シャンプーにも使われる成分です。シャンプーが合わずに赤み、ただれ、ヒリ付きなどが出てしまう方が、市販品の中で選ぶならこのタイプになるかと思います。

しかし、それでも合わない場合は皮膚科専門医の相談することをおすすめします。

■まとめ

シャンプーを構成する主要成分は洗浄成分です。この洗浄成分によって、地肌や髪に対して良い・悪いが左右されます。どのような成分にもメリットとデメリットが同居します。
自分の地肌や髪に合ったシャンプーを選びましょう。

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