『サロン仕上げの秘密はトリートメントにあった。 ~自宅でサロン仕上げにするためのトリートメントテクニック~』
2018/03/27
サロン帰りの髪は、自分の髪とは思えないほどキレイですね。これは、美容師さんのブローテクニックも去ることながら、トリートメントに秘密があります。
今回は、サロンのトリートメントについてご紹介しながら、自宅でもできるトリートメントテクニックを探っていきましょう。
■システムトリートメントとは?
簡単に言えば数回に分けてトリートメント剤を塗る方法のことです。多くのサロンでは3回以上のトリートメントをしているところが多いです。
トリートメントの主な役割は、
①栄養を浸透させる
②ダメージ補修
③コーティング
です。市販されている一般的なトリートメントは、これらが一度で出来るようになっています。
しかし、サロンではこれらの効果をよりハイレベルに発揮するために、別々の専用トリートメントで3回に分けて施していきます。この手間暇が俗に言う「サロン仕上げ」なのです。
■システムトリートメントとホームケアトリートメントとの違いは?
サロンと自宅の違いは色々ありますが、要因として大きなものを上げてみましょう。
〇トリートメント剤のクオリティ
これは当然と言っても良いでしょう。サロンで使用しているトリートメントは、プロユースのオリジナル品がほとんどです。そのため、私達が使う市販品と同じクオリティな訳がありません。
〇トリートメント選び
サロンには常に様々なタイプのトリートメント剤が常備されています。その中から、美容師が髪質、今の状態、仕上げる髪型に合わせて細かく選んでくれています。
しかし、自宅では、そう何種類ものストックは無いはずです。
また、仮に何種ものトリートメントを常備していたとしても、自分自身の髪質や状態を正しく考慮できるかどうか自信がないですね。
〇テクニック
トリートメントも実は、知識と経験に基づくテクニックが必要です。
・髪全体に行き渡らせるように塗布する
・ダメージポイントを的確に見極めて集中的なケアを行う
・髪質や状態によって置き時間を判断する
これを自分ですべて行うのは難しいはずです。
〇器材
サロンの特徴と言えば、大型の蒸気スチーマーではないでしょうか。蒸気スチーマーはトリートメント剤の浸透を高めてくれます。自宅に髪専用のスチーマーを備えている方は少ないでしょう。
〇すすぎの湯温
おおよそ40度程度が適温とされています。実際はこの温度よりも高くなってしまう方が多いようです。注意しましょう。
■自宅でサロン仕上げにするためには?
知識、テクニック、器材の面でサロンと同じ事をするのは無理があります。それ以外のところで、できるだけ高いトリートメント効果を出すためにポイントをご紹介しましょう。
〇シャンプー後は軽くタオルドライ
あくまで余分な水分を取り除くためなので、タオルで軽くポンポンとする程度で大丈夫です。
〇コーミング
目の粗い櫛で軽くとかしましょう。これで、髪全体にトリートメント剤が行き渡り、馴染みます。
〇蒸す
蒸気スチーマーの代用品を使いましょう。最近は、市販品でトリートメント用のヘアキャップなどがあります。自宅にある物を代用するなら調理用ラップがおすすめです。
〇適度な湯温で揉みこむようにすすぐ
すすぎも大事なポイントです。先述のとおり40度程度の湯温に設定しましょう。コツはトリートメント剤にお湯を含ませるようにすすぐことです。よく、サロンで美容師さんが、髪を優しくクシャッと揉みこむようにすすいでくれるのを思い出しませんか?
これは、トリートメント剤を乳化しながら流しているのです。
■まとめ
サロンのシステムトリートメントは、専用の薬剤と、それを扱う美容師の知識・経験・テクニックがあってこその仕上がりです。完全に同じことを自宅で行うのは難しいですが、ポイントだけでも実践してみてはいかがでしょうか。
周りに差が付く「サロン仕上げ」を目指しましょう。